地震に強い優れた耐震性能
従来の在来木造軸組工法では、主な耐震壁は筋交いや構造用合板が一般的でした。（下図参照）安全な空間を生むための耐震等級を取得するには、筋かい・構造用合板だけでは適わず、内外に多くの耐震壁が必要となり、それは空間の可変性を失わせていました。ヘビーウォールは国土交通大臣の認可を受けた高い壁倍率3.9を有するため内部の耐力壁を無くし、外周部に大きな開口部を設けることができます。ヘビーウォール本体は、構造用合板の約1.5倍の強度を有していますが、各部位だけでなく住宅全体で耐震レベルをアップさせ耐震等級2、等級3の取得を可能とします。
- どれだけ強いの？
- 地震の揺れによって建物に生じる圧力を受け止めるのは耐力壁。その耐力壁の強さを示すのが「壁倍率」。この数値が大きいほど強い壁ということです。
寒さに強い高い断熱性能
ヘビーウォールに使われる硬質ウレタンフォームは、一般に住宅用断熱材として利用される素材のなかでは、群を抜いて熱伝導率が低く優れた断熱性を有しています。また、防水・防湿性が極めて高く、直に水にさらされても品質にほとんど影響があありません。これらの特質は人間の体はもちろん、住まいの健康に大きな影響を与える内部結露（壁体内結露）を防ぐことに繋がっています。ヘビーウォールは高温多湿のうえに豪雨や豪雪の多い我が国の住まいに求められる条件を兼ね備えた住宅用パネルと言えます。
- どのくらい暖かいの？
- ウレタンフォームは圧力をかけて密度の高い硬質ウレタンに。優れた断熱性と保温性で家全体を包み込むからいつでもどこでも快適に暮らせます。
工場一貫生産安定品質と施工性
ヘビーウォールはFPコーポレーションの直営工場での一貫生産により安定した品質を高いレベルで維持しています。現場では対応しづらいビス打ちの間隔どりや隙間のズレの無い断熱材の埋め込みを徹底管理し、現場施工の正確性、簡便性を支えます。
- どうして安全なの？
- 自社工場での一貫生産は品質や性能の安定化が図れるため建築現場での施工ムラを無くし、技能差による影響を解消させます。
施工上の特徴は
ヘビーウォールは真璧納まりのため、足場を気にすることなく室内側から柱間に施工できます。耐力面材・断熱材が一体のパネルのため、現場での施工者の技能差を解消し、短い工期で風雨から建物を守ることも可能にします。
- 躯体に合わせたパネル
- 現場にハメ込むだけ
- 枠材からクギで留める
- 一工程で構造（耐力）と断熱が完了
- 上棟作業と同時に断熱工事がほとんど完了
